1232人が本棚に入れています
本棚に追加
「ご、ごめんなさい。ちょっと気になったというか……いえ！やっぱり忘れてください」
悠斗さんの顔を見てると自分の問いかけがあまりに突然の事すぎて後悔した。
思わず縮こまっていると悠斗さんが少し息を詰めたのが分かる。
「……確かに付き合ったことはある。もし、椿が聞きたいことがあるのなら俺は隠さず話そう」
驚いて悠斗さんを見ると、とても……とても優しい表情で私を見つめてくれている。
私の不安に気づいているのかな。
全てを包み込むような悠斗さんの空気がとても心地いい。
「もういいんです。悠斗さん、ありがとう」
私は今隣にいてくれる悠斗さんが大好きです。
言葉にできなかったけど、それさえも分かってるかのように「そうか」と返してくれた悠斗さんに、私は自然と微笑みをを向けていた。
最初のコメントを投稿しよう！