1232人が本棚に入れています
本棚に追加
「ほ、ほんとに行くんですか!?」
「もちろん。なんなら椿に給仕してもらいたいくらいだが?」
普段は落ち着いた雰囲気を持つ悠斗さんが私の手を取りながら、軽やかに歩みを進めていく。
当然、行き先は私のクラス。
カフェをやっていることは伝えていたけれど、私のシフトと悠斗さんの予定が合わなかったおかげで、メイド服を見られることなく待ち合わせ出来たのに!
おまけに今行けば、結衣が担当してる時間……嫌な予感しかしない。
「カフェなら、確かもう一クラスやってたはずです。そ、そっちに行きませんか?」
「ん?そっちに行きたい?ならまたあとで行こう」
なんとか悠斗さんを引き留めようとするけれど、全く効果なし。
あれよあれよという間に教室に着いてしまった。
「意外と凝ってるな。楽しみだ」
「えっと、悠斗さ「あっ!椿!」
あぁ……ジーザス……
最初のコメントを投稿しよう!