第8話

15/28
前へ
/247ページ
次へ
「ほ、ほんとに行くんですか!?」 「もちろん。なんなら椿に給仕してもらいたいくらいだが?」 普段は落ち着いた雰囲気を持つ悠斗さんが私の手を取りながら、軽やかに歩みを進めていく。 当然、行き先は私のクラス。 カフェをやっていることは伝えていたけれど、私のシフトと悠斗さんの予定が合わなかったおかげで、メイド服を見られることなく待ち合わせ出来たのに! おまけに今行けば、結衣が担当してる時間……嫌な予感しかしない。 「カフェなら、確かもう一クラスやってたはずです。そ、そっちに行きませんか?」 「ん?そっちに行きたい?ならまたあとで行こう」 なんとか悠斗さんを引き留めようとするけれど、全く効果なし。 あれよあれよという間に教室に着いてしまった。 「意外と凝ってるな。楽しみだ」 「えっと、悠斗さ「あっ!椿!」 あぁ……ジーザス……
/247ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1232人が本棚に入れています
本棚に追加