どうしてこうなったbyトーマ

2/5
18人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
冒険者の宿<蒼き雷の剣亭>--- 雑多な者や物で溢れかえる街の一つの通りにある二階建ての古ぼけた宿。 そこには、様々な情報や賞金稼ぎ…そして、冒険者達が集まる冒険者の宿である。 マスターはバジリスク退治をした事で有名な元冒険者"元大剣使い"のルーサー・エレルデン。種族は人間、性別男、年齢50歳である。 もうじじぃと呼ばれてもいい年頃なのに、宿の中で暴れるフェアリーテイマー(妖精魔法使い)とグラップラー(拳闘士)をその鉄拳にて沈めるという強さを今でも誇る。 基本的に気のいいマスターだが、酒を飲むと性格が豹変するとかしないとか。 まぁ、そんな様々な者で賑わう一階に、一人の男がいた。 顔には金属製の仮面を着け、身体はローブみたいに長い漆黒のロングマントによって包まれている。 まったく姿形や性別が分からない男であると言えるのか、それは、その男が今ではルキスラ帝国で有名なパーティー"埋葬機関"のメンバーの内の一人、俗に"マスクド仮面"のトーマであるからだ。 埋葬機関のメンバーは五人。 突撃バカで両腕に魔動機文明の遺物を装備しているグラップラーの"フリーフォール"ケラト。 百合で女に目がなく、腹黒で、中二病を患っている末期のマギテックでガンシューターの"ズドンメイド"エリザ。 パーティーの女性リーダーで、口数の少ない蝶のように舞い蜂のように刺すの代名詞フェンサーの魔剣使い"ザ・チート"マーサ。 新参と言ってるが、その潜在能力は他のメンバーよりも高い二刀流の魔法剣士のヒバナ。 そして、多々ある魔法系技能の中でも一癖二癖ある妖精魔法を扱い、様々な技能でパーティーを若干支える自称パーティーの良心のフェアリーテイマー"マスクド仮面"トーマ。 これが埋葬機関の構成メンバーである。 そして、トーマは一人で酒を飲んでいた。 …仮面の口の部分から。 他には、様々な人が居るが、仲間は今居ないらしい。
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!