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「なぁ!何点だったんだよ?」
「たまちゃん、何点だったぁ?」
両隣から、興味津々で私のテストを覗こうとする二人。
ふわふわ天然癒し系女子の三春恵美(えみ)と、野球部員でいがぐり頭の白河直人。
二人とも完全に楽しんでる。
何故なら二人は知ってるから。
私は英語が大の苦手だって事を!
「そっとしといてぇっ!」
二人の意地の悪さに泣きたくなって、私は机に突っ伏した。
「あははっ!たまちゃん可愛い~」
「……平均点以下は確実か」
「うっさい!」
サドな二人に一喝した時。
「あなたが一番煩いです。双葉さん」
低くてよく通る声が、頭の真上から落ちてくる。
……え。
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