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沖「土方さん、いつまで突っ立ってるつもりですかィ?これで分かりやした?侠華の実力が。」
沖田は、土方を横目で見ながら皮肉っぽく言った。
近「トシ、どうした?体調でも悪いのか?」
近藤は少し戸惑った様子で、土方の顔を覗き込んだ。
しばらくの沈黙の後、土方は俯いていた顔を上げて、侠華を真っ直ぐに見た。
土「……いや、今のは俺の負けだ。女だと思って油断していたとはいえ、完全に押し負けてた。」
その言葉を聞いて、辺りの隊士達は耳を疑った。
隊「あの土方さんが、負けを認めた……。」
土「侠華、お前どこかで剣術を習ったのか?」
土方は、皆が聞きたがっていただろう質問を、侠華に問いかけた。
侠華は、少し思い出す様なふりをして言った。
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