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春のある晴れた日、歌舞伎町はいつも通りの賑やかさだ。
真選組の『鬼の副長』こと土方十四郎と、一番隊隊長の沖田総悟は、見回りをしていた。
この2人が一緒に見回りをして、何もないはずがない。
今日も、土方が何かしでかしたであろう沖田を追いかけていた。
土「待てェ、総悟!」
沖「待てって言われて待つバカは、土方さんぐらいですぜィ。」
土「 OT総悟ォォ!」
沖田の言葉にキレた土方は、刀を抜いて全速力で沖田に近付いていった。
その時、沖田がいきなりバズーカを取り出し、近付いてくる土方に向けた。
沖「あばよ、土方さん。」(黒笑
ドーン
土「!?」
土方は逃げる暇もなく、吹っ飛ばされてしまった。
そんな土方を、沖田は満面の笑みで見ていた。
沖「命中、やりィ!邪魔な奴も消したとこだし、帰るとするかィ。」
沖田が背を向けて帰ろうとすると、白煙の中から、刀を持って怒りに満ちた顔をした土方が出てきた。
土「 OT総悟ォォォ!!」
沖「ゲッ、ヤベ。」
沖田は土方を見るなり、走り出したが、怒りに満ちた土方のスピードは常人並ではなく、沖田はすぐに捕まってしまった。
土「 OT言い残すことはないか?」
土方は、沖田のスカーフを掴みながら、こめかみに青筋を浮かべて言った。
沖「土方さん、そんな物人に向けちゃいけねェって、お母さんから習いやせんでした?」
沖田は全く恐がる様子もなく土方をじっと見ている。
土「 OT OT」
土方の怒りはついに頂点に達し、沖田に刀を突きつけた。
沖「あらあら。そんなに怒ってるんですかィ?短気な男はもて……!!」
沖田は、土方を挑発している途中、いきなり目を見開いた。
土「?」
土方は、沖田の様子を不思議そうに見ながら振り返った。
土「!?」
そこには、1人の少女が倒れていた。
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