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土「おいっ!大丈夫か?」
土方は沖田から手を離し、その少女の元に駆け寄った。
沖「あーあ、遂に一般市民にまで被害を及ぼすたァ。土方さん、どう責任とるんですかィ?」
沖田はスカーフを直しながら、土方の後ろに立った。
土「全部お前のせいだろ!」
土方は、またも顔に怒りを浮かべるが、目の前に少女が倒れていることを思い出し、口を閉じた。
沖「…で、こいつどうするんですかィ?」
土方は、少し考えて静かに言った。
土「……車に乗せろ。屯所に連れて帰る。」
それを聞いた沖田は、驚いて大きな声を出した。
沖「土方さん、本気ですかィ!?いくら土方さんが被害を与えたからって、女を屯所に連れて行くなんて…」
土方は少女を抱えながら、横目で沖田を見た。
土「俺がやったってとこは、変わんないんだな OTだからといって、ここに置いてく訳にもいかねェだろ。」
沖田は少しためらった後、パトカーのドアを開けた。
沖「……分かりやした。」
土方は、まだ気を失ったままの少女をパトカーに乗せ、屯所へ向かった。
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