Ep2

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土方は、自分の部屋の押し入れの奥に顔を突っ込んでいた。 そして、1本の刀を取り出した。 土(やっぱりな…) 土方の手の中には、蒼い鞘に金の龍が描かれた刀があった。 これが『龍刻』である。 そして、侠華の刀と対になる刀でもある。 『龍刻』は、土方達が武州から江戸に来る時から、土方の腰にあった。 しかし、それを何故自分が持っているのかは、全く分からなかった。 分からないというよりは、記憶にないのだ。ただ、とても大事で、手放してはいけないことだけは知っていた。
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