21人が本棚に入れています
本棚に追加
土方は、自分の部屋の押し入れの奥に顔を突っ込んでいた。
そして、1本の刀を取り出した。
土(やっぱりな…)
土方の手の中には、蒼い鞘に金の龍が描かれた刀があった。
これが『龍刻』である。
そして、侠華の刀と対になる刀でもある。
『龍刻』は、土方達が武州から江戸に来る時から、土方の腰にあった。
しかし、それを何故自分が持っているのかは、全く分からなかった。
分からないというよりは、記憶にないのだ。ただ、とても大事で、手放してはいけないことだけは知っていた。
最初のコメントを投稿しよう!