その1!

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魔術師養成の学校には個人の成績とパーティの成績がある。 個人の成績はその人の一般的な成績(テスト、提出物、授業態度)と実戦演出成績 パーティ成績はパーティの実戦演出成績(討伐悪魔の数など)が主なものになる。 この二つは互いに関連している。 それはさておき。 「それにテスト前にいろいろ聞かれるの嫌なんだけど」 「………」 俯き黙ってしまう聖沍。 「はあ、まあいいわ。次は気をつけてね」 なんかもう相手が黙り込んでしまったのでアリッサはため息をつき、怒るのをやめた。 「とりあえず、さっきの授業のノート、貸してあげるから、復習なんなり、しといてね」 彼女は指をパチンと鳴らし妖精を指示を出す。 指示を受けた妖精はパタパタと可愛らしい羽を動かし、主人の机へ。 机の上にある彼女のノートをとり、持ってきた。 相変わらず使い勝手がいいな、と思う聖沍と桐太 妖精がノートを手に、そのまま聖沍に手渡す。 妖精はにこりと笑い、聖沍から礼をされると、一礼。主人の肩に戻っていった。 「よくできました」 その主人は妖精の頭を笑顔で撫でた。
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