その1!

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龍嵐学園グラウンド この時間は生徒対抗実戦。魔術学校ならではのカリキュラム。 先生審判で行われる。 ちなみに生徒によっては、ジュースとか学食だのを賭ける人もいる。 「じゃあ、桜川君、私が買ったら、アイスね」 「寒い中よく食べるぜ」 「ちなみに箱」 「そんな金あるかい!」 審判役の先生をはさみ、両者が二十メートル程離れて、向かい合っている。 桜川聖沍VS時神朔羅(ときがみさくら) 「では両者、」 先生は目だけ動かし、二人を確認する。聖沍はいつでも動けるように、用意。一方、朔羅はつったったまま。 「始めっ!」 先生は合図と同時にすぐに離れる。 ダッ 最初に動いたのは聖沍。距離を縮め、攻撃を加えるために走る。 「全ての始まりは地、万物を養うは地、我が遣うは地、すなわち見せつけん、」 朔羅は呪文を唱えはじめる。 すると彼女の後ろ、地面に異変が起きた。
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