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ブン
巨人は地面にめり込んだ腕を抜き、そのまま横振り。
「よっと」
聖沍は一跳躍し、それを躱し
空中で大きな鉄の塊を召喚。鉄の塊は重力に引かれ、落ちていく。
巨人の片腕を潰しながら。
パキーン
巨人の片腕は鉄の塊の下敷きになり、岩の破片を撒き散らした。
「流石ね、地味な攻撃で」
「そりゃ、どうも。地味はよけいだぜ」
聖沍は着地し、埃をパッパと払う。
「戻りなさい」
朔羅の命令に従い、巨人は聖沍に潰された片腕を地面に沈めた。
まだ片手がある。
しかし彼は攻撃を開始する。
フン
聖沍は右腕、左腕を横に振るう。その軌道上にナイフが何本も召喚され、相手めがけて飛んでいく。
「効かないわ!」
しかし、巨人の腕の横振りの前に巨人にさえ傷を付けれないでナイフはすべて、吹き飛ばされた。
「まだまだぁ!」
聖沍は両腕を広げ、円を描くように回す。
その軌道上にナイフ、槍、剣、鈍器など、殺傷能力が高いものが召喚される。
「天川氾濫!」
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