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「4体、か」
「そうですね、早く潰さないと」
「だな」
革手袋をした青年は大木を背に、灰色の布で左目を隠した青年はその足元で片膝をついていた。
その視線の先には異形の者がいた。
二足歩行で人型なのだが、体色は茶色だったり、なんだったりで、顔は崩れていたり、なかったり。
「どうする?方山」
革手袋の青年が問う
「いつも通り桜川がやってください」
灰色の布の青年が顎で支持する。
「りょーかい、援護頼むぜ」
「わかってます」
方山桐太(ほうざんとうた)の言葉が終わる前に桜川聖沍(さくらがわせいご)は木から飛び出し、異形の者に向かう
「ぎゃぃぁ!」
異形のモノ達はよくわからない叫び声をあげ、聖沍に襲い掛かる。
ザー
聖沍は片足でブレーキをかけて、
「しゃぁっ!」
人差し指中指を立てた右手を横に払う。
ドンッ
魔方陣が先頭を走っていた2体の上空に現れたかと思ったらすぐに、それは大岩と化し、重力により、落下、2体を潰す。
「じゃぁっ」
「じょぇい」
後ろから来た2体は岩を飛び越え、聖沍を殺さんとする。
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