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「また、授業に遅れた………。テスト死ねるぜ」
「実戦の点が桜川にはありますよ」
自分の髪の毛をわしづかみし、うなだれる聖沍を彼の相方の桐太が慰める。
「実戦はテストに関係ないだろ」
「先生の印象ですよ」
「そうなのかー」
「とりあえずさっさと板書してください」
「へいよ」
彼は相方に言われたとおり、黒板に書かれているものをノートに写し始める。
「多いな」
「自業自得です」
実戦演習とは魔術師を養成する学校には必ずある科目。
都市や街は悪魔から人々の日常を守るために魔力で強化された城壁と堀で囲われ、至るところに櫓や砲台がある。
都市に四方四つある堅固な門が人々の出入口となる。
外には悪魔がうようよいるが、実戦演習では生徒達が敢えてそこに行き、悪魔を自分達で討伐する。
ちなみにこの科目は常に何人かで行動することが義務づけられている。
聖沍はみてのとおり、桐太と行動し、悪魔討伐を行っている。
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