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その彼女の不機嫌さを知らないかのように、彼は、よっ、と片手を上げて挨拶。
アリッサ・コーズウェイ
桐太の他にパーティを組んでいる魔術師少女。
短く切り揃えられた金髪にヘッドドレス。
整った顔つきに鋭い眼差し。
彼女の肩には手のひらサイズで簡素なドレスを着た少女がいた。
彼女の使用する魔術、妖精。
この世に満ちる、目に見えない力を魔術で集め、具現化したもの。
それを彼女は大量に使役する。
妖精使いの異名を取る彼女。
ちなみに妖精は彼女の魔力さえあれば無尽蔵に使役、生成できる。
「あんたねえ、寝るな、て何回もいったでしょ?」
アリッサは不機嫌丸出しに聖沍に言う。
「仕方ないぜ、眠いのだから」
さらりと言う。それは火に油を注ぐというもの。
「はあ!?あんたねぇ、それで成績落ちるんだけど!成績落ちたら、パーティ自体、メンバーの成績も落ちるのよ!わかってんの!?」
「う……」
痛いとこ突かれた。
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