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私の言葉に志貴崎君は少しの間考えてから手帳に文字を書いて私に見せた。
『耳が聞こえたっていい事はありません』
志貴崎君はそう言って苦笑いをした。
「ふーん…そっか」
私はそう言ってまた空を見上げる。
耳が聞こえてもいい事はない…って彼は言うけど…私はそうとは思わなかった。
…どうやら私は耳が聞こえる彼が疎ましいのかもしれない
『じゃあ…喋れるってどんな感じですか?』
突如彼は私に手帳を見せてそう質問してきた…
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