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「喋る…か」
私は彼の言葉にすこし返事を悩ませる…
うーん喋れるってどんな感じって…今まで考えたことなかった
「…うーん難しい質問だね」
私はそう言って苦笑いを彼にむけると彼はペンをはしらせ、私に手帳を見せた
『楸さんだって俺に同じような質問したじゃないですか』
彼はそう言って私と同じように苦笑いをする
「そうだけど…とりあえず名前で呼んでくれないかな?」
私がそういうと彼は首をかしげて「何故?」っと言った表情をする
「私は…自分の……ううん、何でもないとにかく名前で呼んでね」
私がそう言うと彼は頷いた
「さて、私はそろそろ帰るね」
私がそう言うと彼はペンをはしらせ、書き終えてから私に手帳を見せて微笑んだ
『またね、美奈さん』
「ええ……また」
私はそう言って歩いて第二校舎から離れた
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