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すくい上げたグラタンを落とさないように、手をそえて口に運ぶ。
…食べた瞬間ビックリした
一口噛んだ途端…焦げめのついたぶぶんがカリっとしたかと思ったけど…中に入ってるトマトが柔らかくてチーズとマッチしてる…
私の口からこぼれる言葉はただ一つ…
「美味しい…」
これ以外の言葉なんて見つからないほど美味しい…
すると店員さんは微笑みケータイの画面を私に見せる
『私、橋本智恵美って言います、その制服桜ヶ丘高校ですよね?』
彼女は画面を見せながら私の一歩手前まで近づいて、先程と同じように微笑む
…微笑むっと言うより…何て言ったら言いかわからないや。
私はそんな事を考えながら、目の前の橋本ちゃんの質問に答えることした
「私は楸美奈…よろしくね、橋本ちゃん」
私は何時も通りの愛想笑いを…
…あれ?
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