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「シロ…何で貴女は私が辛い時に何時も側に居てくれるの?」
「ニャー」
私の言葉にひと鳴き返事して、またくつろぎ体制にはいるシロ。
その時
公園の入り口に、白い白衣を着ている男の人が入ってきた。
私のよく知る人物…鳳神さん。
彼はキョロキョロと辺りを見渡し、私に気づいたのか、手を肩より上に上げ、手のひらを見せてきた。
鳳さんのこの手の位置は手話だと『今晩は』か『こんにちは』とかいろんな意味がる…まぁ手話だけじゃなく普通の挨拶でも手を上げたりするけどね…
私はそんなどうでもいい事を思いながら、鳳さんを見て
「今晩は…鳳さん」
『今晩は、いやー参った参った…突然シロが俺の着替えている途中に逃げだすから、白衣のままここまで来ちゃたよ』
鳳さんは手話でそう言って苦笑いを浮かべる
「相変わらずですね…」
私も鳳さんにつられて苦笑いをして、シロを撫でる。
『ところで、どうしてこんなところに居るの?』
鳳さんの何気ない問いかけに私は無意識のうちに下をむいてしまった。
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