第三話 部活

3/21
前へ
/68ページ
次へ
その時、突然俺の頬に冷たい感覚が襲った。 「おっはよー!!」 振り返ると元気に笑顔で俺を見つめる、サイドテールの橋本さんが頬を触れながら近距離で叫ぶ。 『…おはよ』 ケータイを開き、文字を打ち込み、橋本さんに見せて、彼女の手を頬から離させる。 「あー……あったかかったのに…」 残念そうにそう呟き、手を上着の袖の中にいれ、指を少しだけ出した。いわゆる萌え袖と言うやつだ。 ふと思う、何故男が萌え袖をしても可愛いとかおもえないが…どうして女子がこのように萌え袖をしたら可愛いいのか… 「…ん?どうしたの志貴崎君?」 隣で今も萌え袖をしている橋本さんが、俺の考え事をしていたのが顔にでてたのか、彼女は俺にそう言った。 『どうもしないよ』 俺はケータイにそう打ち込み液晶画面を橋本さんに見せると、彼女は「そっかー!!」っとハイテンションで返事をした。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

96人が本棚に入れています
本棚に追加