第三話 部活

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ふと橋本さんが前を見ながら 「…そう言えばねー昨日、バイトしてる時、歌のめちゃくちゃ上手な人が店にきたよー」 その言葉を聞き、俺はケータイに素早く文字を打ち込み、液晶画面を彼女に見せた 『へー歌の上手な人か…俺も昨日みたよ、それと橋本さんがバイトしてたなんて初知りだよ』 「……」 俺がその文字を見せた後、一瞬だけ彼女が暗い表情をしたが見えたけど…気のせいか? 「…あはは!!私ねー欲しいものがあるから学校に無理言ってバイトしてるんだ!!」 彼女はそう言って何時ものように笑顔をふりまき、親指を立てた。 気のせいか? 俺はそんな事を思いながら、ケータイ文字を打ち込んで。 『そっか、買えるといいね、その欲しい物』 と返した。
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