第三話 部活

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そんな事を思っていると、目の前に自分の高校が視界に入る。 その時、突如冷たい風が俺と橋本さんの周りを通り抜けた。 「ふわっ!?寒っ!!」 橋本さんは突如バックから黄色いマスコットキャラの熊太郎が刺繍されている膝掛けを脚に巻いた。 おお…膝かけはそんな使い方もできるのか… 俺は今も寒さで顔を顰める橋本さんを見ながらそう考えていると。 「あはは……さっき冬に強いみたいなこと言ったけど…やっぱり寒いもんは寒いね」 と後ろで歩いていた俺にそう声をかけて苦笑いをうかべた。 そんな橋本さんに俺は 『冬だから仕方ないよ』 と液晶画面を彼女に見せて、一緒に校門をくぐった。
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