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 ワンルームの部屋に入るなり、由也くんは床に膝をついた。私は、あ、来る来る!、とプロポーズの言葉を期待した。由也くんが頭を下げる。 「由也くん?」  ドキドキする。ああもう、早く言っちゃって!! 「綾香さん、別れてください!」 「は、はいっ……ええっ?? ちょっと、今なんて」 「別れてください」 「……」  私は言葉を失った。 .
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