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~海皇寺・雪乃~
「話って?」
雪乃は海皇寺の前に立つ。
「あいつは、才能がないのか?」
海皇寺がそう言った瞬間周りの空気が張り詰める。
「あるわ。物凄くね。」
雪乃は、はぁ…と息を吐いた
「じゃあ、何であんなに酷い事を言ったんだ。」
海皇寺が言った後少しの間があり、雪乃が言った。
「私は、人が死ぬのは嫌なの。春ちゃんは中1よ?あそこに行ったら、死んでしまうかもしれない。それが嫌なの。」
「じゃあ、あのミッション…」
「あの子には無理なようにしてあるわ。」
雪乃が言った後、少しの沈黙。
「なん…」
「あの子は死んでしまうかもしれない。だから、ここで止めたいのよ。」
雪乃は海皇寺をじっと見る。
海皇寺は何も言わなかった。
いや、何も言えなかった。
「もし、あのミッションをクリア出来るのなら、止めないわ。話はそれだけ?」
「あぁ。サンキュ。おやすみ。」
海皇寺は二階へ上がっていった。
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