3 ごめんなさい

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~海皇寺・雪乃~ 「話って?」 雪乃は海皇寺の前に立つ。 「あいつは、才能がないのか?」 海皇寺がそう言った瞬間周りの空気が張り詰める。 「あるわ。物凄くね。」 雪乃は、はぁ…と息を吐いた 「じゃあ、何であんなに酷い事を言ったんだ。」 海皇寺が言った後少しの間があり、雪乃が言った。 「私は、人が死ぬのは嫌なの。春ちゃんは中1よ?あそこに行ったら、死んでしまうかもしれない。それが嫌なの。」 「じゃあ、あのミッション…」 「あの子には無理なようにしてあるわ。」 雪乃が言った後、少しの沈黙。 「なん…」 「あの子は死んでしまうかもしれない。だから、ここで止めたいのよ。」 雪乃は海皇寺をじっと見る。 海皇寺は何も言わなかった。 いや、何も言えなかった。 「もし、あのミッションをクリア出来るのなら、止めないわ。話はそれだけ?」 「あぁ。サンキュ。おやすみ。」 海皇寺は二階へ上がっていった。
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