3 ごめんなさい

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「…ん…」 誰かの声が聞こえる。 「…は…ちゃん」 聞いたことある声だ 「春ちゃん?」 あぁ、佐実川さんだ。 どうやら私は頭痛で気を失ったらしい 「…ごめんなさい。」 私は謝った 「大丈夫。まだ10時だから」 なんだ、まだ10時か。 「ごめんなさい。」 口はずっと謝ってばかりだった。 「春ちゃん?」 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんな…」 なんで。 何でこんなに謝るのだろう。 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさ…」 「春ちゃん!!」 佐実川さんは私を抱きしめる。 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」 口が止まらない。 そして、涙が止まらない。 「どうしたの?春ちゃん?」 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」 こんなことばかり言っているから、自分自身が怖くなってきた。 私はこのまま、狂って死んでしまうのだろうか? 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」 「春ちゃん。何があったの?」 何もなかった。 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」 佐実川さんは私の頬に触れる。 「ごめ…」 チュ 部屋に小さなリップ音が響く。 佐実川さんが私のおでこにキスをしたのだ 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。」 涙は止まっていた。 「ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめんなさい。ごめ…あああああ!!!!!!」 私はそのまま気を失った。
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