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次に起きたのは次の日の朝だった
「おはよう。よく眠れたか?」
海皇寺さんが私の枕元で言う。
「はい。あれ?雪乃さん達は…?」
私は体を起こし、辺りを見回す。
「あぁ、雪乃と琥珀と那月なら買い物に行った。」
那月…
「那月さんって…?」
「あぁ。佐実川那月。」
あ、佐実川さんか。
「買い物ですか。」
「あぁ。そういえば、体は大丈夫なのか?」
大丈夫じゃない
寝る前よりかだるく、頭が痛い。
「大丈夫です…よ。」
「…嘘だな。前よりかひどくなってんだろ。」
なんでわかるんだろう。
「いえ?大丈夫ですよ。」
この人には迷惑をかけたくない。
心配されたくない。
「ふーん。」
海皇寺さんは窓のほうを見た。
「魔力の本…読まなきゃ…」
私は布団から出て、立った。
ふらっ
立ちくらみがする
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