2 助け

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「いいのか?死んでしまうかもしれないんだぞ?もう二度とこっちに戻ってこれなくなるかもしれないんだぞ?」 それでも 「貴方達を…助けたいんです。」 「俺達を…助ける?」 「えぇ。さっき動物王国の話をしている時に貴方達は辛そうでした。だから…助けます。」 私は海皇寺さんを真っ直ぐに見て言った。 「…サンキュ。」 そう言って海皇寺さんは私を抱き締めた。 「海皇寺さん…」 私は泣きそうだった。 なぜかはわからない だけど、泣きそうだった。 ビーッビーッビーッ 何かが鳴る。 「絆!!奴らが来た!!」 佐実川さんは叫ぶ 「くそっ!!何で今なんだよ!!春!!一回出るぞ!」 私は財布など必要最低限のものを持ち窓から外へ出た。 真っ暗な夜だった。 月は雲で覆われ、明かりがなかった。 そんな中、私達は走った。 「どこに行くんですか?」 私は海皇寺さんに抱き抱えられ走っていた。 「俺の知り合いのとこだ。お前を鍛えてもらおう。もう少しで着く。」 数分後 ガラガラ 私達はお店に入った。 「雪乃!!いるか!!」 海皇寺さんは叫ぶ。 カラカラ お店の奥のドアが開く 「何よ、こんな時間に。」 白い髪の美人の女の人が出てきた。
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