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――――まあな……き……い……な?
――――も……きょ…………ろう……
――――きゃ……あぁ……あぁあ………あ
――――ま……め…………だったよ……
――――夢じゃないぞ
「っうああぁああぁあ!?」
黒板に文字が刻まれる音だけが響く教室で、悲鳴をあげて立ち上がったのは紛れもない、俺だ。
教室内の空気が一瞬にして凍りつき、クラスメートの視線が一斉に俺に向けられる。
「えっ……と、白雪くん?」
先生に言われて、俺はようやく状況を把握する。
「すいません……寝てました」
「怖い夢でもみたのかな? でも、授業中は寝ないようにね」
「はい……」
苦笑しながら呟いた先生の言葉に、クラスで爆笑が起こる。
ハズい……。
俺は耳朶と頬を熱くしながら、すかさずイスへと座った。
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