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「これで寝たら、もう一日も残ってない計算になるんだよね」 「そうだな」 「今日一日『そうだな』しか言ってない気がするんだけど」 「気のせい木の精」 「ニュアンス違うと思う……」 それにしても、いざこいつと一緒に寝るとなるとなんか、なぁ…… 髪から良い匂いがしたりして、なんかもうさ、男としては堪えられない。 「お、欲じy『してません』……ちぇ、つまんないの」 貴様、最初からそれを狙っていたのか。 この策士め! 「ふわあぁぁあ、眠くなってきた……」 「んじゃ、おやすみな」 「素っ気なさすぎ……」 失敬な、これでも真面目にやってたんだぞ。 「おい……って、もう寝てる、か」 はぁ、明日にはこの星が無くなるのか。 実感が湧かないな。 うじうじしても仕方ないよな。 さっさと寝よう! 俺は寝た。 この日の夜は良く星が見えたそうな。  
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