Monologue

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「ただいまぁ」 俺は挨拶をちゃんと言った。 ま、別に誰かいるわけじゃないんだけどね。淋しいじゃん、だからさ…… 「…………」 ふと俺は思った。 こんなに一人言喋る方が寂しくね? ははは、その通りだよ俺。 もう、現実逃避するのは止めよう…… 俺はもう、駄目人間なんだ…… なんか疲れたな。 ちゃちゃっと料理して、飯食べて、そんでもって寝よっかな。 ------------ よし、料理できた。 ちなみに今日は水炊きだぜ。 楽だよな、鍋って。その上美味しいしな。 じゃ、飯を食おっかな。 俺はテレビのリモコンで電源を点けた。 テレビを点けたら好きな番組がやっていた。俺はそれを見ようとした。 だが、いきなり速報ニュースが入ってきた。 「えと、なにな…に…………! 」 俺はそれを見たとたん驚愕した。 何故なら今入ってきた速報の内容が…… 『速報です。今朝宇宙観測チームの報告によりますと、明日地球が消滅するという見解がなされました。繰り返します……』 テレビアナウンサーの声だけが、俺の部屋に流れている。  
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