大好きだよ

１

「うわー、前より部屋がスッキリしてる」
「遠回しに俺の部屋が淋しいっていってるよな」

このやろー、もっともな事を言いやがって……

はぁ、なんか疲れてきた。

「なんか飲むか？ 」
「うん、飲む！ 」

じゃあ……
「酒はどうだ」
「NO THANK YOU」
「牛乳はどうだ」
「頂きます！ 」
「やっぱ酒は」
「酒は20歳になってから！ 」
「お前成人だろ！ 」
「ばれちゃった」

こ、こいつぅ～
軽く殺意を覚えながら台所に行った。

そいえばこいつ酒弱いんだっけ、とか思いながらホットミルクを作ってた。

てかなんで牛乳好きなんだろうな。
ちょっと聞いてみよっかなぁ。

いや、面倒臭いことになるから止めとこっかなぁ。

はぁ、最近ため息が多くなった気がする。

「ホットミルクまだぁ？ 」

「へいへいお嬢様、今お持ちします」

「よろしい、我が羊」

なんかイントネーション違くね？
そんなことを思いながらホットミルクを持っていった。