桃園の誓い

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呂布「……」 目をぎゅっと瞑り頭を揺らしながら撫でられている。可愛いなオイ。 盧植「ほっほっほ。ワシの孫にならんかね?」お爺様にもナンパされる可愛さである。 呂布はと言うと。 呂布「無理だ。じーじは丁原一人だからな」撫でられながらも丁寧にお断りしていた。 盧植「む?……なる程。丁原殿が話していた娘とはお主の事だったか」呂布から手を放し、腰をさすりながら背を伸ばす。 呂布「じーじを知っているのか?」 盧植「あぁ。先程まで話しておったよ。王允(おういん)殿と三人でな」 王允…だって?。 呂布「おーいんも知っているのか?」 盧植「知ってるとも。王允殿の紹介で丁原殿と知り合えたのじゃからなっ。いやはや。老い先短くとも語り合える友は増えるもんじゃて」 かっかっ。と実に楽しそうに笑いを上げるお爺様。 じじぃ「ほっ。これは嬉しい事を言ってくれますなぁ」 盧植の影からヌッとじじぃが姿を現した。分身しやがった。 女性「分身しやがった」あんたも同じ事を考えていたか。 盧植「丁原殿」 丁原「急に走り出して少し驚きましたぞ」 呂布「じーじ!」 姿を見るやじじぃに抱き着く。若干羨ましいぞ。 丁原「ほほっ。お主もおったか」嬉しそうだなじじぃ。 盧植「っ。いやはや面目無い!馬鹿な生徒が無理矢理押し売りをしている姿が目に映ってしまいましてな」 女性「ひどっ。ちゃんとした商売だよ!せーんせっ」 丁原「おや。こちらの女性は?」 盧植「あぁ…姓は馬。名は鹿。字は弟子子と言いましてな」 女性「ひどすぎるぜぇ………」 俺「よろしくな馬鹿弟子子」 肩に手を置いて言ってやる。人生で最高の爽やかな笑顔で。 女性「呼ぶな。急に親しげに挨拶するな」さっきの仕返しだ。 女性「ったく。……えと。初めまして丁原殿。姓は劉。名は備。字は玄徳って言うんだ」 俺「よろしくな。馬鹿弟子子」 劉備「よし。ちょいとこいつ借りてくぜ」 ガシッと腕を掴まれますた。更に腕を外側に押し込まれる。やばい。綺麗に間接決まってる。これ絶対入ってる。 俺「いだだだ!!それ以上はいけない!!」 劉備「ぬはは。余った草鞋を全て買い取るかー?」 盧植「これ!本当に押し売りではないかっ」 劉備を叩くイケメンお爺様。 劉備「うぅ。理不尽だぜぇ……」俺もだよ。 丁原「ほほ。見た所、随分元気になったようじゃの?」 んむ?俺に言ったのか?。
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