桃園の誓い

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呂布「出かけるぞ」 荷物を手に持ち。無い胸を張りながら唐突に呂布は言った。 呂布「見た所お前は余所者だ、だから俺様が気に入ってるこの街を案内してやる」ふふん。と。自慢気に鼻を鳴らす。 俺「あの…お言葉は非常にありがたいのですが空腹が紛れただけで、身体はまだ悲鳴」 呂布「行くぞっ」 俺の手を掴み。爛々と連れて行こうとする呂布。 俺「ふん……ぎゃあああ」 耐えようとしたけど無理でした。すんごい力なんだもの。引きずられてるんだもの。 ぎゃあああああ。 ~村を散歩中なう~ 呂布「って事は、志郎は海を渡った大陸から来たんだな?」 俺「あぁ。日本って言うオタク文化が盛んで、色々な意味で精神的に強い立派な国だぞー」ストレス的な意味で。 呂布「おたくぶんか?」 俺「呂布みたいな女の子を保護しようとするお兄さんがいっぱい居る文化って意味だ」二次元限定ですけどね。ノータッチ。イエス二次元。 呂布「っ。日本っていいなっ。俺様も行ってみたいぞ!」 俺の話しにきらきらと眼を輝かせる無垢な少女。はんぱない申し訳なさが込み上げてくる。 俺「まぁ遊びに来たら、今度は俺が地元を案内してやるよ」 呂布「…あぁ。約束だからなっ」にんまりと笑顔。 俺「………」 楽しく会話しながら散歩している中。俺は別の事を考えていた。 先程思い浮かべた文字の事だ。 本当にこの少女が裏切りを繰り返し末路を迎えるのか?。 いや。武将が女の子である時点で既に、この歴史は外史である可能性が高い。 もしかしたら史実に当てはまらないかも知れない。 いや。きっとそうに違いない筈だ。だって。 呂布「あそこが俺様お気に入りの駄菓子屋。あっちが俺様の友達である犬が居る家だ」 身振り手振りで一生懸命教えてくれているこの少女が、人を裏切る行為が出来るなど、俺には到底思えない。 呂布「次は……ん?どうした?」 おっと。考え事に夢中で気が付かなかった。呂布をじっと見ていたらしい。 呂布「……ふふん。俺様が可愛いから見とれていたんだな?」 寝覚めの一声をまだ覚えておったか。………少しからかってみるか(にゃり)。 俺「あぁ。可愛すぎて鼻血出そうだ。こんな可愛い娘と村を歩けて俺はなんて幸せなんだろう。このまま手でも繋いでくれたら昇天する……」っと。言い過ぎた。 呂布「~~~っ」 顔を真っ赤にしてうつ向いてるよこの娘。
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