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「ごめんね」
小さな声で呟き、走って一人で学校へ行ってしまった。
追いかけることも出来ずに、悲しそうな微笑みが忘れられなかった。
俺はあいつを傷付けた。
なのに毎朝、迎えにくる葵は本当に馬鹿だと思う。
俺がわざと葵を避けていることに気が付いていないはずがない。
あいつは女で俺は男で… 力も体格もまったく違う。
そう自覚した日、どう接すれば良いのか分からなくなった。
『あいつを女と自覚した日。』
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