君との距離は数十cm

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「今日のHRは席替えするだ!委員長あとは頼んだぞ。」 我らのクラスの担任、木佐木一志(独身)は委員長に仕切るように頼むと、教室を出ていった。 委員長も大変だ。 「はぁ…くじ作るので少し待っといて下さい。」 委員長の二人はいらないプリントを適当に切った後、紙に番号を記入していく。 そんな光景をボンヤリと眺めていると、いつの間にやって来たのであろう、美羽が話かけてきた。 「葵!やっとあの席から解放されると思うと嬉しくて、嬉しくて…」 美羽の席は教壇の真ん前だ。 「これで心置きなく寝れる!」と喜んでいるが、普通に寝ていたではないか。 .
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