私、わかりません

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後ろのドアから聞こえた小さいのによく通る、高くも低くもない声。 この声は…… 「なんだよ、テストわざわざ受けにきたのかぁ? 休めばいいのによぉ……バカじゃね歩夢?」 周りからもケラケラと笑い声が。 さっきまでの落ち着いた雰囲気とは、打って変わって騒がしくも楽しい空間。 椎名がきたことで、みんなの顔に笑顔が増える。 「うるせぇ! テストだから来たんじゃねぇっての!」 「じゃ、何で昨日休んだんですかぁ? ズル休みですか、コノヤロォ!」 「ちげぇよ! 普通に体調不良だ!」 椎名の周りには男女関係なく、輪ができていた。
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