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「それで?」
「それで、とは?」
「ワルワル団は他に何かしたのか?」
まぁ国民のほとんどがニートなんて考えたくない位酷いかもしれないが、一概にワルワル団が悪いとせめることはできないはずだ。というか葛城にはせめられない。
「そうですね、儲けたお金で沢山の武器を製造してるみたいです」
「それを速く言え!!」
しかし、妖精の答えは葛城の斜め上をいった。そうとなれば、話は別だ。国民のほとんどが引きこもっているのであれば、攻撃を当てることなど、たやすい。危険極まりない。
「しかし、俺は生身の人間だ。とてもワルワル団に勝てるとは思えないんだが」
「安心して下さい。葛城様!王様からの支給です」
そう言って妖精は何かを二三こと呟いた。すると、いったいどこから出てきたのか、いつの間にか葛城の手にはピンクのステッキが握られていた。
「んだこれ?えらくファンシーだな」
まるでトイザ〇スで売っているような、魔法少女アイテムだ。
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