通りすがりの紳士です

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「…………どういたしまして」 少し驚いた お礼をいわれるのはいつ以来だろう なんとなく、言われてるこっちも気恥ずかしい 「さて、用が済んだなら、こんなカビくせー場所早くでようぜ」 「うん…」 オレが出口に向かって歩みだすと、女も少し後ろをついてきた 窓から入ってくる光が当たり ほんの一瞬だけ見えた茶髪のロングヘアーの少女の顔は 小さく微笑みを浮かべていた
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