食に卑しく何が悪い!

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「ふあぁ~あ」 埃臭い工場を出て まずオレはあくびをすると 茶髪が腰まであるロングヘアーの少女は呆れたように言った 「あんた…あんなことがあったばっかりなのに、何であくびなんかできるのよ……」 「オレは昼寝の途中だったんだ」 「よく起きたてであんなに動けたわね………って、あんた腕を怪我してるじゃない!」 「ん?ああ本当だ」 女に指摘されて初めて気付いた 左腕に少し大きめの傷があった 恐らく、3人目の男の銃弾が かすった時にできた傷だろう 隔離区域にいたときは いちいち傷なんかにかまっていられなかったからか 怪我を無視する癖が身に付いてしまったのだ 「まぁ、放っておけば、そのうち治るだろ」 昔はそうだったし 「んじゃあ俺は行くぜ」 そういって 女の方を見ると 「ここで家に招待すれば、なし崩し的に………………」 アゴに手を当てて よく聞きとれないが 何やらぶつぶつと粒やいていた 何だか怖い…… 「じ、じゃあな!」 本能が危機を告げるため 早々と場を去ることにした 「待ちなさい」 グワシっ! 後ろ襟を引っ張られてしまった…… 「な、なんでしょうか?」 珍しく敬語になってしまった俺 だってさ、目が怖いんだ!
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