執着

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僕のイメージがそんな反応に繋がったのかもしれないけれど…口を尖らせてしまう。 「僕だって……男だもん」 ちゅーだって、ぎゅうだって、気持ちいい事はもっとしたい。 凌が固まってしまってるから、僕が手を伸ばして顔を引き寄せた。 むにって、唇を押し付けただけの不恰好なキスはさっき程気持ち良くない。 強く押し付けすぎたのかな? もっと軽く? やり直してみるがしっくりこない。 繰り返しているうちに、ガシッと顔を両手で包まれた。 「しの……んっ!!」 食べられる! 「ふ、ぁ…っ」 息をする隙もない。 呼吸も貪られている。 苦しいのに、僕のキスとは比べらんないくらい気持ち良くてうっとりと力を抜いた。 「やばい、止まんなくなってきた」 ぼんやりとした思考にそんな言葉が降ってきた。 ……そっかぁ、止まんないのかぁ。 じゃあ、もっといっぱいキスしてもらえるんだ。 なんて考えていた僕は、凌の手が服の中に入ってきたことに、疑問符を浮かべるだけで反応できなかった。 「抵抗しないと自分に都合よく取るからな」 うわぁ…凌、舌なめずりして……凄くえっちぃ。 いやらしくて……カッコイイ。 「…ドキドキ、するね?」 「ここで笑うなよ……優しく出来ないだろ」 変なこと言うなぁ、凌はいつも優しいよ。
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