弓月の失恋

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何を迷っていたのかというと、彼氏からの告白であった。 弓月は昨日、高校時代から付き合っている彼氏に呼ばれて待ち合わせの場所である駅のロビーに出向いてみたところ、突然話を切り出された。 「弓月、おれとずっと付き合っていてつまらなくないのか?最近弓月の嬉しそうな笑顔見てないんだよな..。別れないか?」 弓月は何も言えなかった。ただ、その場から走って逃げていたようで、気がつくと自分の家の前にいた。 最後に彼氏が言い残した「弓月!?」という叫びだけは覚えている。 弓月にとって彼氏はかけがえのない存在であった。 高校の頃からずっと付き添ってきて、何度も互いの家を行き来したり、彼氏のために食事も何度も作ってあげたりと沢山良い思い出がある。 この前なんて二人っきりで沖縄に旅行に行った。
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