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弟はバカである。こういうのを
空気が読めない奴
というのだろうか。悠貴は隣の自分の部屋でずっと面白そうに聞いていた。
悠貴も、いや‥弓月の家族全員が弓月と凌太が付き合っているのを知っていて、殊に悠貴は凌太とまるで親友であるかのように仲が良かった。
凌太は家に来る度にリビングで悠貴と一緒にゲームをしたりたわいもない話をしたりして遊んでいた。そんな二人を弓月はいつもキッチンで母と一緒に見守っていた。
悠貴はふざけ半分に聞いただけであった。
弓月はジッと弟を睨み付けた。次第に弟も感づいたようで、
「アッ、ごめん、姉ちゃん..」
とだけ言って、部屋をでていった。
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