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「はいはい、わかったわよ」
上見ないでよ
そう紅葉に言いハシゴを使い下に降りる刹那
下につくと、二人で教室に向かい始める
その道中、二人はとある話をしていた
その話とはとある「カードのキャラクター」についてである
「あの子は今何してるのかしら?」
「あの子?」
「ヒータよ火霊使いヒータ」
「ああ、あいつなら寮で寝てんじゃねーか?」
火霊使いヒータ
遊戯王のモンスターカードの一枚である
「ふーん、それよりヒータとはどうやって出会ったのかしら?
彼女はカードのキャラクターよ?」
「…それ、お前が言うか?
お前だってダルクがいるじゃねーか」
闇霊使いダルク
コレもカードのキャラクターの一種である
「さて、なんのことかしらね」
そう、はぐらかすとスタスタと歩いて行ってしまった
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いつもの朝だった
朝7時に目覚ましが鳴り
ボタンを押して目覚ましを止め
朝食の用意をしようと体を起こそうとする
しかし、体が動かない
誰かに乗られているのである
「なんだ?」
紅葉はゆっくりと目を開けて今起こっている現象を確認する
「おっ、やっと起きたか」
「こんっ!」
そこにはニヤッと笑いながらシッポが燃えているキツネを頭に乗せた赤髪の少女が馬乗りになっていた
にょーー
紅葉は指で頬をおもいっきり引っ張った
「…痛い」
「夢じゃないぜ」
その少女はよいしょと紅葉から降りるとソファーに座った
紅葉はムクッと起き上がり少女に話し掛けた
「んで、なんか見たことがある顔だが一応聞く、お前だれだ?」
「おいおい知ってるのに聞くのか?変な奴だな」
少女は笑いながらソファーの上であぐらをかいた
「もしかしなくても、火霊使いヒータなのか?」
「そうだぜ、ヒータだぜ
そして、この子がこんちゃんだぜ」
きつね火か
ヒータはきつね火を両手に持ちぐいっと前に出した
「コスプレイヤーじゃないよな?」
「こすぷれいやー?何だそれ?
私は本物だぜ?」
にわかには信じられんが一応話は聞こう
「それでそのヒータさんは俺になんのようだよ」
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