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そうヒータに聞くとさっき迄の顔がみるみる暗くなる
「…実はなこの世界に友達がいるんだよ
私は精霊の世界に住んでるだけど
ある時、空が歪んで闇が現われたんだよ
その中から出てきた手見たいな物に友達がつれてかれたんだよ」
「それで、なんでその友達がここにいるってわかったんだ?」
「飛び込んだんだよ、闇の中に友達を助けるために、そしたらこの世界に着いたんだよ
ここにいる人は私が見えないみたいでな…」
「それで、たまたまここにたどり着き
何故かお前の姿が見える俺に出会ったってわけか」
コクッと頷くと一枚の写真を取り出し紅葉に渡した
「これは…霊使い一同か」
「あのさ紅葉一つお願いがあるんだ
この家にいさせてくれないか?
頼れるのは紅葉しかいないんだぜ」
涙目で紅葉を見つめるヒータ
「はぁ…わかったよ」
そう言うと起き上がり冷蔵庫に向かう
「まあ、多少食費は増えるが仲間のためならしかたないか…」
「恩にきるぜ紅葉!」
ふっ…と笑い冷蔵庫を開ける紅葉
しかしそこには何も無かった
正確には食料がない
昨日買い冷蔵庫にしまい寝た
しかし冷蔵庫には何も無かったのだ
よく見るとヒータの口には何かを食べたカスがついていた
「お前、この中の物を食べたか?
ん?少し食べたぜ?
しかし、すぐ無くなったぜww」
紅葉は絶句したかなりの量を少しと言ったからだ
「いやー紅葉は良い奴だな家に住ましてくれるし飯も用意してくれるしな」
こいつ…まあ仲間の為と割り切ろうとしたときにヒータのポケットに紙が出ているのを見つけた
そこにはツアーという文字が書いてあった
まさかな…
紅葉はヒータに近づきその紙をポケットから取り出した
「えー何々
[人間界 探検ツアー]
…どういう事だ?」
ヒータの顔が汗で大変なことになってきた
「いや…あの…その?」
「正直に言えば許すぞ」
「実はさっきの話は嘘でな
本当は勝手にこっちに来たんだよ
それで戻れなくてな…
腹が減って、たまたまここに着いたから冷蔵庫の中の物を食べて
寝ている紅葉にイタズラして帰ろうと思ったら、今にいたったんだよね
アハハハ…ハハハ…ハ?」
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