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ヒータが笑うのを止めた
何故なら紅葉の見る目がゴミ虫を見る目になっていたからである
「そうか、なら一つ帰る手段を思いついたぜ」
「おお!そうか!それはよかった」
「お前のカードを貸してくれないか?」
「えっ?良いけど私のカードで何をするんだ?」
紅葉はヒータに自分のカードを貸して貰うと
押し入れからとある物を取り出した
シュレッダー
「これは紙をいれるとなこう切れるんだよこうやって」
紅葉は一枚の紙を入れるとハンドルを回し紙を切った
「俺は考えたんだよ
お前の絵が書いてあるカードを切れば戻れるかもってな」
「いやー、違うと思うぜ?
カードがなくなったら私死ぬぜ?」
「…やってみるか」
「おっ、おいやめろ紅葉
私が悪かったから!
ごっ、ごめんなさーい!」
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今思えば、何でシュレッダーにかけなかったんだろうな…チッ
…今思うと、見た目可哀想に見えなかったのは嘘ついてたからなんだよな
しかしまあ、よく泣けるよな女って、羨ましいぜ
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「クシュン…んん?なんか嫌な感じがするぜ…」
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「何してるのかしら?
早くいくわよ」
「へいへい」
紅葉は小走りで刹那の所に向かった
そして教室に向かい授業を受けた
午前中の授業が終わり昼休みに入る
「さて、私はもういくわ」
そそくさと荷物をまとめる刹那
「ああ、オシリスブルーって今日実戦演習なんだ」
「そ、わざわざ電車で移動なんて面倒くさいわ」
この学校ではオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッド、とでは午後の授業はやる事が別なのである
そして、移動には電車を使ったりするのである
刹那がこれから向かうのは
デュエルコロシアム
普段は遊戯王の大会などに使用される場所なのだが
実戦演習なんかで使われたりする
ただ場所が遠いので電車でも15分は掛かるのである
「それじゃ、こっちの授業が終わったらそっち行くぜ」
「わかったわ、それじゃ」
刹那が教室から出ていった
そして静かに弁当を食べようとすると一気に沈黙が途切れた
紅葉にとあるクラスメイトが話し掛ける
「相変わらず仲良いなおまえら、付き合ってんのか?」
「んなわけねぇよ、昔からの付き合いが長いだけだ」
「付き合いが長いって社長の娘だぞ?」
「だから?昔、たまたまオヤジがそこの会社の社員だったってだけ
遊びに行ったら刹那がいたってわけだ」
「なんだそら…」
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