第1話 デュエルアカデミア

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ヒータが笑うのを止めた 何故なら紅葉の見る目がゴミ虫を見る目になっていたからである 「そうか、なら一つ帰る手段を思いついたぜ」 「おお!そうか!それはよかった」 「お前のカードを貸してくれないか?」 「えっ?良いけど私のカードで何をするんだ?」 紅葉はヒータに自分のカードを貸して貰うと 押し入れからとある物を取り出した シュレッダー 「これは紙をいれるとなこう切れるんだよこうやって」 紅葉は一枚の紙を入れるとハンドルを回し紙を切った 「俺は考えたんだよ お前の絵が書いてあるカードを切れば戻れるかもってな」 「いやー、違うと思うぜ? カードがなくなったら私死ぬぜ?」 「…やってみるか」 「おっ、おいやめろ紅葉 私が悪かったから! ごっ、ごめんなさーい!」 ----------------- 今思えば、何でシュレッダーにかけなかったんだろうな…チッ …今思うと、見た目可哀想に見えなかったのは嘘ついてたからなんだよな しかしまあ、よく泣けるよな女って、羨ましいぜ ----------- 「クシュン…んん?なんか嫌な感じがするぜ…」 -------------- 「何してるのかしら? 早くいくわよ」 「へいへい」 紅葉は小走りで刹那の所に向かった そして教室に向かい授業を受けた 午前中の授業が終わり昼休みに入る 「さて、私はもういくわ」 そそくさと荷物をまとめる刹那 「ああ、オシリスブルーって今日実戦演習なんだ」 「そ、わざわざ電車で移動なんて面倒くさいわ」 この学校ではオベリスクブルー、ラーイエロー、オシリスレッド、とでは午後の授業はやる事が別なのである そして、移動には電車を使ったりするのである 刹那がこれから向かうのは デュエルコロシアム 普段は遊戯王の大会などに使用される場所なのだが 実戦演習なんかで使われたりする ただ場所が遠いので電車でも15分は掛かるのである 「それじゃ、こっちの授業が終わったらそっち行くぜ」 「わかったわ、それじゃ」 刹那が教室から出ていった そして静かに弁当を食べようとすると一気に沈黙が途切れた 紅葉にとあるクラスメイトが話し掛ける 「相変わらず仲良いなおまえら、付き合ってんのか?」 「んなわけねぇよ、昔からの付き合いが長いだけだ」 「付き合いが長いって社長の娘だぞ?」 「だから?昔、たまたまオヤジがそこの会社の社員だったってだけ 遊びに行ったら刹那がいたってわけだ」 「なんだそら…」
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