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「さてと、ヨミガエルに餌でも与えるかな」
ヨミガエルとはクラスで飼っているカエルである
特技が死んだふりなのでヨミガエルになった
「ほら、起きろ糞ガエル」
死んだふりをしているヨミガエルの腹を割り箸でツッツク
「グコッ!」
ぴょんと跳ね上がり
割り箸で摘んだ蝿をパクンと食べてまた死んだふりをした
「こいつ本当にカエルかよ」
午後の授業に入り
放課後になった
刹那にメールをすると
来てくれる?
というメールが返ってきた
紅葉はコロシアム行きの電車に乗る
その間、ヒータに飯は冷蔵庫の中にあると自分のパソコンにメールをした
…一応ヒータにはパソコンの使い方は教えてある
暫くするとコロシアムについた
そこは大きな野球ドームみたいな場所である
中に入るとオベリスクブルーの面々がデュエルをしていた
暫く歩くと刹那の姿が見えた
「俺はカードをセットしてターンを終了する」
どうやら対戦中らしい
あっ言い忘れてたけどブルー以外の生徒が入っても平気らしい
見て学べらしい
「ん?あら、紅葉ついたんだ」
刹那が紅葉に気付いた
「直ぐ終わりそうか?」
「多分ね、ちょっと待ってて頂戴直ぐ終わらせるから」
刹那、負けるな
刹那の手札を見て思った
何故ならアテナ アテナ クリスティア スペルビア だからである
フィールドはがら空きである
…ドローでワンチャンか
「私のターンドロー」
おっ!
刹那はニヤリと笑った
「フフフ…私は手札からトレードインを発動するわ
コストはスペルビア
二枚ドローするわ
何が引けたのかしら」
ヘカテリスかヴァルハラが引ければ逆転かな
しかし、現実は甘くなかった
先程の希望に満ちた笑顔は絶望に満ちた顔にみるみる変化し刹那の手が震え始める
それもそうだろう
コストとして捨てたスペルビアが二枚に増殖したんだからな
ドローカード
スペルビア×2
「…だよ」
「えっ?」
対戦相手が聞き直す
「サレンダーよこの馬鹿!
これでどうすれば良いのよ!」
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