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皆既月食 イチマツと黒雅
※会話のみ
イチマツ「…月食って、この世の命を吸い取ってるみたいで怖いなあ。寂しくもなるし。」
黒雅「珍しくセンチだな。まあ不思議な感じだな」
イチマツ「ん、それもあるけど。…なんつーかこう。大事なモンまで影に隠れちまう気がしてならいというか、なんか落ち着か無いんだ」
黒雅「ガキかよ。お前の大切なもんってやわな奴ばかりじゃないだろう?」
イチマツ「そりゃそうだけど」
黒雅「だから黙って待ってりゃいーんだよ。そのうちまた姿を現すんだろ」
イチマツ「…おう。そうだな。」
黒雅「ぶえっくしょい」
イチマツ「風邪かよ?」
黒雅「あーあ。オマエに付き合ってたからだよ」
イチマツ「人のせいかよ。」
黒雅「湯豆腐ご馳走してくれないかなー?可愛い弟子が」
イチマツ「男二人で鍋囲むか?」
黒雅「ちっ。全くむさいな。」
という師弟の会話。
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