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(はぁ~、この様子じゃあ自分で状況を判断するしかないみたいですね。)
総司は深くため息をつくと、その場を見渡す。
すると、甘味屋の前の地面に血だまりがあるのを発見した。よく見れば、店の中や壁にも無数に飛び散った血痕が確認できる。
その血の量からみて、被害者または加害者、もしくは両方が致命傷を負っていることは簡単に想像できる。
しかし、どこにも傷を負った人物は居ない。
事情を知らない自分にこれ以上のことは分からない、とあきらめた総司は、もう一度周りを見渡し答えてくれそうな人を探す。
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