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すると、お盆を持ったこの店の店員らしき女と目があった。
(あの方なら事情をすべて知ってそうですし……よし、聞いてみましょう。)
「あの、あなたここで働いている方ですか?」
「えっ?……あ、はい。そうですけど…。」
いきなり話しかけられ、店員は慌てて頷く。
「そうですか。なら何故こうなったのか、話して下さらないでしょうか?このお店の方なら詳しく知っていると思いまして。」
「……分かりました。」
そういうことなら、と最初は警戒し身構えていた女も、総司の喋り方や雰囲気から敵意がないことを感じ取り、すらすらと話してくれた。
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