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――
―――…
…そして今、帰り道。
男の子は、少女に背負われながら、帰路についていました。
男の子の頭の中では、色んなことが巡っていました。
大好きなドーナツのこと。
今日の晩ごはんのこと。
セーブし忘れたゲームのこと。
そして、突然現れた、少女のことも。
男の子は、不思議そうに呟きました。
「お姉ちゃん……」
「ん?」
「………なんでいたの?」
「………はぁ?」
何をいまさら。
と、言いながら、少女は説明します。
「お姉様はヒーローだからだよ」
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