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「んじゃ、俺学校行ってくるから。
おとなしく留守番しとけよ?」
とんとん、と地面に靴をあててはきながら俺はビシッと指を立てた。
あ、因みに俺は高校1年生で、転校生。
今日から新しい高校ってわけ。
そこの理事長、俺の親戚なんだ、頼んだらすぐオーケーしてくれた
俺はその親戚、樟禾刹夜-クスノギ サツヤ-を兄貴とよんでいる。
久しぶりの電話で怒られると思ったのに
『困ってるのか!なら俺んとここい!!』
って言われたし。
あぁ、なんて優しい兄貴なんだろう。
そうそう、前の高校は仕事の事情で引っ越した時にやめましたー。
理由?
確保しようとした"人ではないモノ"が暴れだして
人を
俺のクラスメイトを傷つけたから。
いやー、あれほど怖いって思ったのは今まで無かったね
俺の不注意で あんなんなっちゃうなんて
まったく思わなかったわ
つか、俺は逃げてきたんだよね
そこから
そこの土地から
怖くて。
自分が傷つけたようなもんだから
俺って最低だよな。
でも人間って、そんなもんだろ?
そうそう
傷つけられたクラスメイトは
排除
しました
だってもう人として生きられなくなっちゃったし
排除っていっても
殺したわけじゃなくて
"人ではないモノ"の世界へいってもらいました。
あ、まだ"人ではないモノ"の世界のこと教えてなかったっけ。
"人ではないモノ"の世界は
早く言えば俺らが保護した"人ではないモノ"を
閉じ込める場所だね。
小さな村みたいになってる所なんだけど
人間界とはそんなに変わらない。
違うのは管理されているってとこだけ。
自由だけど、制限がある
みたいな?
彼はそこに行ってもらいました。
今は普通に過ごしてる。
たまに会いにいくけど
人だったころとまったく変わってない
ま、奴のことは
あっち に行ったときに詳しく話すわ。
「んじゃ、行ってきます。」
3人を見て
てをふって学校へ向かった。
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